写真撮影のマナー
僕の趣味は写真撮影。
とは言いながら、なかなか撮影に赴くこともままならない現状なのですが・・・。
でももうすぐ僕の好きな花、そして我が街・神戸の市花である紫陽花が咲く季節。
今年も是非とも撮影に出かけたいなぁと考えているのですが・・・。
毎年、この時期が来る度に思い出すことがあります。
それは・・・。
“マナー知らずのオッサン達”のこと。
その日、僕は神戸市内の“紫陽花が綺麗に咲くことで知られる”某公園へと出かけました。
結構早めに家を出たつもりだったのですが、平日にも関わらず、すでにそこそこのお客さんで賑わっている状況。
そんな中、僕も綺麗な花を見つけてはパシャパシャ。
とても楽しい時間を過ごしていたのです。
が、園内のある一角に差し掛かった時・・・。
オッサン達と遭遇したのです。
その一角・・・。
それは見事に紫陽花が咲いており、一際大勢のお客さんがいらっしゃったのですが・・・。
一向に場所を譲らず、まるで自分達の土地であるかのように撮影を続けるオッサン集団。
僕も最初はこう思っていました。
「まぁまぁ、こんな奴らもおるやろ・・・。」
というわけでその隙間を縫うようにしながらパシャパシャ。
が、その時でした。
一人のオッサンが紫陽花の“生い茂った枝・・・?茎・・・?”の中に突然、ズボーッと三脚の脚を差し入れたのです。
で、そのすぐ横にいた僕には聞こえたんです。
“パキパキパキ・・・”と何か(生い茂った枝・・・?茎・・・?)が折れるような音が・・・。
これに僕はキレてしまいました。
「われ、こら、オッサン!お前がそんなもん突っ込むから枝折れよるやないか!!」
周りのご婦人方が明らかにドン引きする関西弁バリバリの強い口調。
が、そのオッサンは次の瞬間、悪びれることなく僕にこう言い放ったのです。
「なんや、文句あるんか?俺らここ(公園)に頼まれて撮っとるんや!!」
“ぇ・・・、マジか・・・、”
一瞬、怯む僕。
が、一度開いた僕の口はもう止まりません。
「それやったら余計にそんなことしたらあかんやろがい!!」
「で、そのお前に頼んだ担当者の名前言わんかい!今から事務所行ってクレーム出してったらぁ!!」
するとこれに・・・。
「チッ・・・、」
舌打ちしながら三脚を引き抜いたオッサン。
おそらく頼まれたというのは咄嗟の嘘だったのでしょう・・・。
そのままその場を離れていくオッサン達。
僕もなんとなく周りのお客さんに対してバツが悪くなってそのまま家へ帰ったことを覚えています。
で、まさかその数年後。
今度は姫路城で同じセリフを聞くことになろうとは・・・。
姫路城がグランドオープンということでお花見に行った際のことです。
すごい人混みの中、三脚を使って撮影している人にガードマンさんが「三脚禁止」の旨を注意したところ、その注意された人が全く悪びれず同じセリフを吐いたのです。
「俺らプロでここ(姫路城)に頼まれて撮っとるんや。」
ちなみに姫路城は三脚の使用が基本禁止。
事前に許可を得た人だけが使用を許されるそうなのですが・・・。
これを聞いた時、心底ゾ〜っとしました。
この時は僕自身、知り合いと一緒だったこともあり、後の顛末は知らないのですが・・・。
ガードマンさんはどういった対応をされたんでしょう?
さて長々と書きましたが、僕はこう思います。
写真なんて所詮は写真。
いくら綺麗な花を撮ろうが、綺麗な風景を撮ろうが、実物以上のものにはなりえない。
だったらまずはそれを目に焼き付けてから最後にパシャパシャパシャと何枚か・・・、で良いのでは、と・・・。
まぁ、おかげでずっと下手くそなままなのですが・・・。
Pokioでした。